
プラセンタクリームの効果とは?エイジングケアに選ばれる理由と正しい選び方・使い方を徹底解説
年齢を重ねるにつれて気になり始める、肌の乾燥、ハリ不足、そしてくすみ。
いつものスキンケアでは物足りなさを感じたとき、多くの方が関心を寄せる成分の一つが「プラセンタ」ではないでしょうか。
古くから美容や健康のために活用されてきたプラセンタは、現在でもエイジングケア(※年齢に応じたケア)の代表的な成分として、多くの化粧品に配合されています。
中でも「プラセンタクリーム」は、日々の保湿ケアの仕上げとして取り入れやすく、その濃密なうるおいで肌をサポートしてくれるアイテムです。
しかし、一口にプラセンタクリームといっても、市販のものからドクターズコスメまで種類は膨大です。
「馬や豚など種類によって何が違うの?」「自分の肌にはどれが合うの?」と迷ってしまう方も少なくありません。
この記事では、プラセンタクリームがなぜ大人の肌悩みに選ばれるのか、その理由となるメカニズムや成分の特徴、そしてご自身に合ったクリームの選び方や効果的な使い方について、専門的な視点を交えて詳しく解説します。
また、記事の後半では、厳選された成分を配合したドクターズコスメ「プラジュネーション」についてもご紹介します。
毎日のスキンケアを見直し、自信の持てる素肌を目指すためのヒントとしてお役立てください。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/AMI Japan Senior Trainer(アラガン社指導医)/日本胎盤臨床医学会理事、その他多くの学会に所属し、皮膚医療・美容医療について研鑽しています。自らが幼少時代アトピー性皮膚炎だったことから、肌に悩みを持つ方々のお悩みに対して、少しでもお力になれればと考えております。
プラセンタクリームとは?基本知識と肌への役割
まずは、プラセンタクリームの主役である「プラセンタ」という成分について、その正体と役割を正しく理解しておきましょう。
プラセンタの正体と歴史
プラセンタ(Placenta)とは、英語で「胎盤」を意味します。
胎盤は、母親の体内で胎児を育てるために一時的に作られる臓器であり、わずか1個の受精卵を赤ちゃんまで育て上げるために必要な、アミノ酸、タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素など、生命維持に欠かせない豊富な栄養素が凝縮されています。
この豊富な栄養価に着目し、プラセンタは紀元前の昔から、洋の東西を問わず健康や美容のために利用されてきました。
歴史上の美女として知られるクレオパトラや楊貴妃、マリー・アントワネットなども、若さを保つためにプラセンタを愛用していたという逸話が残されています。
現代においては、更年期障害や肝機能障害の治療薬として医療現場で使用されるほか、その高い美容効果からスキンケア製品やサプリメントにも広く活用されています。
化粧品におけるプラセンタエキスの役割
化粧品に配合される「プラセンタエキス」は、胎盤から有用な成分を抽出したものです。
プラセンタクリームにおける最大の役割は、肌に「うるおい」と「活気」を与えることです。
肌の角質層にある天然保湿因子(NMF)の主成分はアミノ酸ですが、プラセンタにはこのアミノ酸が非常に豊富に含まれています。
そのため、肌になじみやすく、角質層のすみずみまで浸透し、水分を保持する力をサポートします。
乾燥による小ジワを目立たなくしたり、キメを整えて肌をなめらかにしたりする働きが期待できます。
エイジングケアにプラセンタが注目される理由
年齢を重ねた肌は、水分量や皮脂量が低下し、バリア機能が乱れがちになります。
また、紫外線や乾燥などの外的ダメージも蓄積しやすくなります。
プラセンタクリームがエイジングケア世代に支持されるのは、単に「保湿する」だけでなく、多角的に肌のコンディションを整える働きがあるためです。
- 高い保湿力: 豊富に含まれるアミノ酸やムコ多糖類が、肌の水分を抱え込みます。
- キメを整える: 乾燥して乱れたキメをふっくらと整え、肌表面をなめらかにします。
- 透明感のある印象へ: 乾燥によるくすみを防ぎ、うるおいに満ちた明るい肌印象へ導きます。
- ハリ・弾力のサポート: 肌を健やかに保つことで、内側から弾むようなハリ感を与えます。
動物由来と植物由来、プラセンタの種類と違い
化粧品のパッケージを見ると、「馬プラセンタ」「豚プラセンタ」などの表記を見かけることがあります。
実は、プラセンタにはいくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。ここでは代表的な種類について解説します。
豚プラセンタ
日本国内で流通しているプラセンタ化粧品やサプリメントの中で、最も多く使用されているのが豚由来のプラセンタです。
豚は年に2回、一度に10頭前後の子供を産むため、胎盤の採取量が安定しており、比較的手頃な価格で製品化できるのが特徴です。
もちろん、化粧品原料として使用される際は、厳格な安全基準のもとで処理が行われています。
日常使いしやすい価格帯のものが多いため、初めてプラセンタクリームを試す方にも適しています。
馬プラセンタ
豚プラセンタに次いで人気があるのが馬由来のプラセンタです。
馬は年に1頭しか出産しないため、胎盤の採取量が少なく希少性が高いのが特徴です。
馬プラセンタの大きな魅力は、アミノ酸の含有量が非常に多いことです。
一般的に、豚プラセンタと比較してアミノ酸含有量が数百倍とも言われることがあります(抽出方法や原料によります)。
特に、サラブレッドなどの徹底管理された馬から抽出されたプラセンタは品質が高く、高級化粧品やドクターズコスメによく採用されます。
より高い保湿力やエイジングケア効果を求める方に選ばれています。
羊プラセンタ
人間の体質に最も近いと言われているのが羊由来のプラセンタです。
肌への親和性が高く、浸透しやすいという特徴があります。
しかし、狂牛病(BSE)問題の影響により、現在日本国内での流通は非常に少なくなっています。主に海外製品で見かけることのある種類です。
植物性プラセンタ(バラプラセンタなど)
「植物性プラセンタ」と呼ばれるものは、厳密には胎盤ではありません。
植物の「胎座」という、発芽するための栄養が詰まった部分から抽出したエキスです。
動物性プラセンタと同様にアミノ酸やビタミン、ミネラルを含みますが、動物性特有の「成長因子(グロースファクター)」は含まれていません。
動物性原料を避けたい方や、植物由来の成分を好む方に適しています。
海洋性プラセンタ(マリンプラセンタ)
魚の卵を包んでいる「卵巣膜」から抽出したエキスです。サケの卵巣膜などがよく利用されます。
こちらも植物性と同様、厳密には胎盤ではありませんが、アミノ酸やヒアルロン酸、コラーゲン、エラスチンなどが豊富に含まれています。
失敗しないプラセンタクリームの選び方
数あるプラセンタクリームの中から、自分の肌に合い、かつ効果を実感できるものを選ぶためには、いくつかのチェックポイントがあります。
パッケージの雰囲気や価格だけで選ばず、以下のポイントを確認してみましょう。
1. プラセンタの種類と品質を確認する
前述の通り、プラセンタの種類によって特徴や価格帯が異なります。
- 手軽に始めたい方: 豚プラセンタ配合のクリーム
- より高い実感や品質を求める方: 馬プラセンタ配合のクリーム
- 動物性が苦手な方: 植物性プラセンタ配合のクリーム
また、原料となる動物がどのように飼育されたか(例えば国産のサラブレッドか、SPF豚かなど)も品質を見極める一つの指標となります。
ドクターズコスメなどは、医師の監修のもと、原料のトレーサビリティ(追跡可能性)や安全性が確保された高品質なプラセンタを使用していることが多いため、安心感を重視する方におすすめです。
2. 併せて配合されている美容成分をチェックする
プラセンタエキス単体でも優れた美容効果がありますが、他の美容成分と組み合わせることで、相乗効果が期待できます。
肌悩みに合わせて、プラスアルファの成分を確認しましょう。
- 乾燥が深刻な方: セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、スクワラン
- ハリ不足が気になる方: ビタミンC誘導体、レチノール、ペプチド
- 肌荒れを防ぎたい方: グリチルリチン酸ジカリウム(抗炎症成分)、アラントイン
特に、ビタミンC誘導体はプラセンタとの相性が良く、毛穴周りのケアや肌のキメを整える効果が期待できるため、併用されている製品はエイジングケアに適しています。
3. テクスチャーと使用感
クリームは毎日使うものですから、使い心地も重要な選定基準です。
- こっくりタイプ: 油分が多く、硬めのテクスチャー。夜の集中ケアや、冬場の乾燥対策に向いています。肌に蓋をする力が強いのが特徴です。
- ジェル・乳液タイプ: 水分が多く、みずみずしいテクスチャー。伸びが良く、朝のメイク前や夏場のケア、ベタつきが苦手な方に向いています。
ご自身の肌質(乾燥肌、脂性肌、混合肌)や使用する季節、好みに合わせて選びましょう。
4. 安全性と添加物への配慮
毎日肌に直接つけるものですから、肌への優しさも確認しましょう。
特に敏感肌の方は、香料、着色料、パラベン(防腐剤)、アルコール(エタノール)などが無添加であるか、あるいはアレルギーテスト済みであるかを確認することをおすすめします。
ただし、防腐剤は品質保持のために必要な場合もあるため、一概に「すべてフリーが良い」とは限りません。ご自身の肌に合うかどうかが最も重要です。
プラセンタクリームの効果を最大限に引き出す使い方
良い成分が入ったクリームも、使い方が間違っていては十分な効果を発揮できません。
ここでは、プラセンタクリームの実力を引き出すための効果的な使用手順をご紹介します。
基本のスキンケア手順
プラセンタクリームは、一般的にスキンケアの「仕上げ」に使用します。
油分を含むクリームは、化粧水などで補給した水分が蒸発しないように蓋をする役割があるためです。
- クレンジング・洗顔: 肌の汚れや余分な皮脂を優しく落とし、清潔な状態にします。
- 化粧水: 肌に水分を与え、角質層を柔らかく整えます。
- 美容液(必要に応じて): 肌悩みに合わせた美容液をなじませます。プラセンタ原液などはこの段階で使用することが多いです。
- プラセンタクリーム: 最後にクリームを使用し、うるおいを閉じ込めます。
効果を高める塗り方のポイント
1. 手のひらで温める
適量(パール粒大〜さくらんぼ大など、製品の推奨量)を手に取ったら、すぐに顔に塗らず、手のひらで軽く温めましょう。
クリームが体温に近づくことで油分がなじみやすくなり、肌への浸透性(角質層まで)が高まります。
2. 5点置きでムラなく伸ばす
額、両頬、鼻、あごの5点にクリームを置きます。
そこから顔の内側から外側に向かって、優しく広げていきます。皮膚の薄い目元や口元は、特に優しくなじませましょう。
3. ハンドプレスで密着させる
顔全体に広げたら、最後に手のひらで顔全体を包み込むようにハンドプレスを行います。
手のぬくもりでクリームを肌に密着させることで、成分の浸透を助け、仕上がりのモチモチ感が高まります。
4. 気になる部分は「重ね付け」
目元や口元など、乾燥ジワやハリ不足が特に気になる部分には、少量をさらに重ね付けするのがおすすめです。
注意点:使用量と保管方法
「もったいないから」と少量しか使わないと、摩擦の原因になったり、十分な保湿効果が得られなかったりします。
逆に多すぎるとベタつきやメイク崩れの原因になります。製品ごとの適量を守りましょう。
また、プラセンタはデリケートな成分を含む場合があるため、高温多湿を避け、直射日光の当たらない場所で保管し、開封後は早めに使い切るようにしましょう。
内側からのケアも大切!プラセンタの効果をサポートする習慣
スキンケアだけでなく、生活習慣を整えることで、プラセンタクリームによるケアの手応えはさらに変わります。
- 質の高い睡眠: 肌のターンオーバーは睡眠中に行われます。特に「成長ホルモン」が分泌される入眠直後の深い眠りは、美肌作りに欠かせません。
- バランスの良い食事: 肌を作る材料となるタンパク質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂取しましょう。特にビタミンCやビタミンB群は、肌の代謝に関わります。
- 紫外線対策: 紫外線は肌のコラーゲンを破壊し、乾燥やシワの原因となります。一年を通してUVケアを行うことが、未来の肌を守ります。
美容皮膚科医監修のドクターズコスメ「プラジュネーション」
ここまで、プラセンタクリームの選び方や重要性について解説してきました。
「成分にはこだわりたいけれど、どれを選べばいいか分からない」「信頼できる専門家が開発した化粧品を使いたい」
そのようにお考えの方にご紹介したいのが、美容皮膚科医である渡邊千春総院長が監修したオリジナルドクターズコスメ「プラジュネーション(Plajunation)」です。
開発の背景とこだわり
「プラジュネーション」は、日々の診療の中で多くの患者様の肌悩みに向き合ってきた医師の視点から開発されました。
単に肌を保湿するだけでなく、年齢とともに変化する肌のリズムに寄り添い、健やかで美しい素肌を育むことを目的としています。
製品名の由来は、Placenta(プラセンタ)とRejuvenation(若返り・再生)を掛け合わせた造語です(※化粧品としての表現であり、医学的な若返りを保証するものではありません)。
厳選された配合成分
プラジュネーションは、大人の肌が必要とする成分を贅沢に配合した高機能クリームです。
1. プラセンタエキス
高品質なプラセンタエキスを配合。アミノ酸やビタミン、ミネラルを豊富に含み、肌のキメを整え、透明感のある健やかな肌へと導きます。
2. ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルMg)
壊れやすいビタミンCを安定化させ、肌(角質層)へ浸透しやすくした成分です。
乾燥によるくすみケアや、毛穴周りの引き締めにアプローチし、プラセンタとの相乗効果でクリアな肌印象を目指します。
3. ヒアルロン酸Na・水溶性コラーゲン
高い保水力を持つヒアルロン酸とコラーゲンが、肌表面に潤いのヴェールを作り、乾燥から肌を守ります。
ふっくらとしたハリ感をサポートします。
4. セラミド(セレブロシド)
肌のバリア機能を担う細胞間脂質の主成分であるセラミドの一種を配合。
外部刺激から肌を守り、水分蒸散を防ぐことで、揺らぎにくい安定した肌状態を保ちます。
テクスチャーと使用感
「保湿力は欲しいけれど、ベタつくのは苦手」という声に応え、濃厚でありながら肌なじみの良いテクスチャーを実現しました。
肌に乗せるとスッと伸び、しっとりとした潤いを感じられますが、後肌はもっちりとしながらも嫌なベタつきが残りません。
そのため、夜のケアはもちろん、朝のメイク前にも安心してお使いいただけます。
このような方におすすめです
- 年齢とともに肌の乾燥が気になり始めた方
- 肌のハリや弾力不足を感じている方
- くすみ(※乾燥による)がなく、透明感のある肌を目指したい方
- 医師が監修した信頼できるコスメを使いたい方
- 成分にこだわったシンプルで上質なケアを求めている方
購入方法について
「プラジュネーション」は、千春皮フ科クリニックの各院(浦和院・広尾院)での取り扱いのほか、公式の「千春皮フ科クリニックオンラインショップ」でもご購入いただけます。
クリニックに直接足を運べない方でも、オンラインショップを通じて、ご自宅でドクターズコスメによるケアを始めていただけます。
> 千春皮フ科クリニックオンラインショップで「プラジュネーション」を見る
よくある質問(Q&A)
プラセンタクリームに関する、よくある疑問についてお答えします。
Q. プラセンタクリームは朝と夜、どちらに使うのが良いですか?
A. 基本的には朝と夜、両方のスキンケアでお使いいただけます。
夜は日中のダメージケアと翌朝への潤いチャージとして、朝は日中の乾燥や外的刺激から肌を守るための保湿ケアとして重要です。
「プラジュネーション」のようにベタつきにくいタイプであれば、メイク前の使用も快適です。
Q. 敏感肌でも使えますか?
A. プラセンタエキス自体はアミノ酸など生体親和性の高い成分を含んでいるため、肌になじみやすい成分です。
しかし、化粧品にはプラセンタ以外にも様々な成分が配合されています。
敏感肌の方は、使用前に二の腕の内側などでパッチテストを行うことをおすすめします。
また、肌トラブルが起きている時は、医師に相談してから使用してください。
Q. どれくらいの期間使えば効果を感じられますか?
A. スキンケアの効果の感じ方には個人差があります。
肌のターンオーバー(生まれ変わり)のサイクルは、一般的に28日周期と言われていますが、年齢とともにその周期は長くなる傾向にあります。
まずは1個使い切るまで、あるいは1〜3ヶ月程度、じっくりと継続して使用し、肌の変化を観察してみることをおすすめします。
Q. 冷蔵庫で保管したほうが良いですか?
A. 基本的には常温保存(直射日光や高温多湿を避けた冷暗所)で問題ありません。
ただし、製品によっては「要冷蔵」と記載されているものもありますので、パッケージの表示や説明書を必ず確認してください。
まとめ
プラセンタクリームは、保湿、ハリ、ツヤ、キメなど、大人の肌が求める要素をマルチにサポートしてくれる頼もしいアイテムです。
豚や馬などの原料による違いや、ビタミンC誘導体やセラミドなど併せて配合されている成分に注目することで、ご自身の肌悩みに最適なクリームを選ぶことができます。
毎日のスキンケアは、未来の自分の肌を作る大切な積み重ねです。
「どのクリームを使っても乾燥が改善しない」「エイジングケアを本格的に始めたい」とお悩みの方は、ぜひ美容皮膚科医の知見が詰まった「プラジュネーション」を試してみてはいかがでしょうか。
こだわりの成分と心地よい使用感で、鏡を見るのが楽しみになるような、ハリと潤いに満ちた毎日をサポートします。
■監修医師情報
千春皮フ科クリニック 総院長
渡邊 千春
■関連リンク
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千春皮フ科クリニックオンラインショップ(公式通販サイト)
プラジュネーション商品詳細ページ
※本記事は、一般的な美容情報および成分の特性を解説したものであり、特定の製品による医学的な効果効能を保証するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、専門医にご相談ください。
