
エムディア クリーム状マスク(ラッピングクリーム)の効果とは?成分や正しい使い方、購入方法を徹底解説
毎日のスキンケアを丁寧に行っていても、翌朝には肌の乾燥を感じてしまうことはありませんか。
特に湿度が低下する季節や、空調の効いた室内で過ごす時間が長い場合、肌の水分は知らず知らずのうちに蒸散してしまいます。
そのような悩みを抱える方から注目されているのが、医療機関専売コスメブランド「M-DEAR(エムディア)」の「ラッピングクリーム」です。
その名の通り、肌をうるおいの膜で包み込む(ラッピングする)クリーム状マスクとして開発されました。
本記事では、エムディアのラッピングクリームの特徴や配合成分、効果的な使い方について詳しく解説します。
また、日常のスキンケアにどのように取り入れるべきか、購入時の注意点などもあわせてご紹介します。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/AMI Japan Senior Trainer(アラガン社指導医)/日本胎盤臨床医学会理事、その他多くの学会に所属し、皮膚医療・美容医療について研鑽しています。自らが幼少時代アトピー性皮膚炎だったことから、肌に悩みを持つ方々のお悩みに対して、少しでもお力になれればと考えております。
エムディア(M-Dear)とはどのようなブランドか
まずは、製品を展開するブランド「エムディア」について解説します。
エムディアは、美肌治療とEGF(上皮細胞増殖因子)がもたらす効果に着目して開発された、医療機関専売のエイジングケア(※年齢に応じたケア)コスメブランドです。
「肌の専門家」である医師の意見を取り入れながら研究・開発が行われており、香料、着色料、紫外線吸収剤、エタノール、パラベンを使用しないなど、肌への刺激を考慮した設計がなされています。
治療中のデリケートな肌や、敏感肌の方でも使用しやすいよう配慮されている点が大きな特徴です。
単に保湿するだけでなく、肌本来の美しさを引き出すことを目的とした機能性化粧品として、多くの美容クリニックで採用されています。
エムディア ラッピングクリーム(クリーム状マスク)の基本特徴
エムディアのラインナップの中でも、保湿ケアの要として位置づけられているのが「ラッピングクリーム」です。
一般的に「クリーム状マスク」や「スリーピングパック」とも呼ばれるこの製品には、どのような特徴があるのでしょうか。
うるおいを密封する「ラップケア」処方
スキンケアにおいて重要なのは、「水分を与えること」と「水分を逃さないこと」です。
化粧水や美容液で肌に水分や美容成分を補給しても、そのままにしておけば蒸発してしまいます。
これを防ぐために油分で蓋をするのが乳液やクリームの役割ですが、ラッピングクリームはこの「蓋」の機能を強化した設計になっています。
シアバターをベースとしたコクのあるクリームが肌に密着し、物理的にうるおいを閉じ込める「ラップ効果」を発揮します。
これにより、就寝中の肌を乾燥から守り、翌朝までしっとりとした状態を維持することを目指しています。
洗い流し不要の「塗って寝るだけ」マスク
「マスク」や「パック」と聞くと、時間を置いてから洗い流したり、剥がしたりする手間をイメージするかもしれません。
しかし、エムディアのラッピングクリームは、夜のお手入れの最後に塗って、そのまま就寝できる「洗い流し不要」のタイプです。
忙しい毎日の中で、特別な時間を割くことなく、いつものスキンケアの最後にプラスするだけでスペシャルケアが完了します。
枕や寝具を汚しにくい、肌なじみの良いテクスチャーであることも、継続して使いやすいポイントです。
毎日使用できるやさしい設計
スペシャルケア用のマスクは「週に1〜2回」の使用が推奨されるものも多いですが、ラッピングクリームは毎日使用することが可能です。
乾燥がひどい時期の集中ケアとしてはもちろん、日常的な保湿クリームとしても活用できます。
肌の状態に合わせて使用頻度や量を調整できる柔軟性も魅力の一つです。
注目の配合成分とその働き
エムディア ラッピングクリームが支持される理由は、そのテクスチャーだけでなく、厳選された配合成分にあります。
ここでは、主要な成分とその働きについて詳しく見ていきます。
プロテオグリカン(保湿成分)
近年、美容業界で注目を集めている成分の一つが「プロテオグリカン」です。
プロテオグリカンは、もともと私たちの皮膚や軟骨に存在する糖タンパク質の一種です。
かつては抽出が難しく、非常に高価な希少成分でしたが、技術の進歩により化粧品への配合が可能になりました。
プロテオグリカンの最大の特徴は、その高い保水力です。ヒアルロン酸の約1.3倍もの保水力を持つと言われており、肌の水分を抱え込み、乾燥による肌荒れを防ぎます。
また、肌にハリや弾力を与える働きも期待されており、エイジングケア成分としても優れています。
シアバター(エモリエント成分)
製品のベースとなっているのが「シアバター(シア脂)」です。
西アフリカなどに生息するシアの木の実から抽出される植物性油脂で、古くから食用や保湿剤として利用されてきました。
シアバターは、人の皮脂に近い成分(オレイン酸やステアリン酸)を多く含んでいるため、肌になじみやすく、高い保湿効果を発揮します。
肌の表面に保護膜を作り、水分の蒸散を防ぐとともに、外的刺激から肌を守るバリア機能をサポートします。
こっくりとした濃厚な質感でありながら、体温でとろけるように広がるため、摩擦を与えずに塗布できるのも利点です。
月見草油(エモリエント成分)
月見草(イブニングプリムローズ)の種子から得られるオイルです。
このオイルには、体内では合成できない必須脂肪酸である「ガンマ-リノレン酸(γ-リノレン酸)」が豊富に含まれています。
ガンマ-リノレン酸は、健康的な皮膚の状態を保つために重要な役割を果たしており、肌のバリア機能をサポートし、乾燥や肌荒れを防ぐ働きがあります。
乾燥によって硬くなった肌を柔らかく整えるエモリエント効果も期待できます。
このような肌悩みを持つ方に適しています
成分や特徴を踏まえると、エムディア ラッピングクリームは以下のような悩みを持つ方に適していると言えます。
- 深刻な乾燥肌の方:夕方や朝起きると肌がカサついている方。
- 肌のハリ不足を感じる方:年齢とともに肌の弾力が低下してきたと感じる方。
- 敏感肌の方:刺激の少ない、シンプルな成分構成の保湿剤を探している方。
- 時短ケアを求める方:忙しくてシートマスクなどのスペシャルケアをする時間がない方。
- 空調による乾燥が気になる方:エアコンの効いたオフィスや寝室で過ごすことが多い方。
エムディア ラッピングクリームの効果的な使い方
高機能なクリームであっても、使い方が間違っていては十分な効果を得られません。
ここでは、ラッピングクリームの効果を最大限に引き出すための正しい使い方を解説します。
基本的な使用手順(ナイトケア)
ラッピングクリームは、基本的に夜のお手入れの最後に使用します。
- クレンジング・洗顔:メイクや汚れを落とし、清潔な状態にします。
- 化粧水:肌全体に水分を与え、整えます。
- 美容液:肌悩みに合わせた美容液を塗布します。
- ラッピングクリーム:適量(大きめのパール粒大〜さくらんぼ大)を手に取り、顔全体にやさしくなじませます。
スペシャルケアとしての使用法(厚塗りパック)
乾燥が特に気になる日や、大切なイベントの前日などには、通常より多めの量を使用する「厚塗りパック」がおすすめです。
- いつものスキンケアを一通り行います。
- ラッピングクリームを、肌の色が少し白くなるくらいたっぷりと手に取ります。
- 顔全体に厚めに塗布し、そのまま放置します。
- 洗い流す必要はありませんが、ベタつきが気になる場合は、軽くティッシュオフしても構いません。
たっぷりのクリームが肌を密閉し、寝ている間にじっくりと美容成分を角質層まで浸透させます。
朝の使用について
基本的には夜用のクリームですが、乾燥がひどい場合は朝のスキンケアに使用することも可能です。
ただし、油分が多く含まれているため、つけすぎるとメイク崩れの原因になることがあります。
朝使用する場合は、使用量を少なめにし、しっかりと肌になじませてからメイクを行うようにしましょう。
他のエムディア製品との併用によるライン使い
エムディアは、シリーズでライン使いすることで、より効率的なケアができるよう設計されています。
ラッピングクリームと相性の良いアイテムをいくつかご紹介します。
EGF リニューローション(化粧水)
EGF(ヒトオリゴペプチド-1)を配合した高保湿ローションです。
とろみのあるテクスチャーで肌にうるおいを与えます。
ラッピングクリームの前に使用することで、水分をしっかりと抱え込み、クリームの密閉効果を高めることができます。
EGF リニューセラム(美容液)
EGF、FGF、IGFという3種類の成長因子(グロースファクター)を配合した高機能美容液です。
肌のハリや弾力にアプローチします。
美容液で肌に栄養を与えた後、ラッピングクリームで蓋をすることで、成分を逃さず角質層の深部まで届けます。
スピーディークレンジングジェル
肌への摩擦を抑えながら、汚れを素早く落とすジェルタイプのクレンジングです。
スキンケアの基本は「落とすこと」から始まります。
不要な汚れをきちんと落とすことで、その後のラッピングクリームのなじみが良くなります。
購入方法と注意点
エムディア ラッピングクリームを購入する際には、いくつかの方法がありますが、医療機関専売品である点に注意が必要です。
医療機関(クリニック)での購入
最も確実なのは、取り扱いのある皮膚科や美容クリニックで購入することです。
医師やスタッフに肌状態を相談しながら購入できるため、自分の肌に合っているか不安な方でも安心です。
千春皮フ科クリニックでも取り扱いがあり、診察を受けた上で購入することが可能です。
公式オンラインショップでの購入
クリニックに足を運ぶ時間がない場合は、クリニックが運営する公式オンラインショップを利用するのが便利です。
インターネット上には、正規ルートではない販売店やフリマアプリなどで製品が出回っていることがありますが、これらにはリスクが伴います。
保管状態が悪く品質が劣化している可能性や、リニューアル前の古い製品である可能性があります。
また、万が一肌トラブルが起きた際の保証もありません。
安心・安全に使用するためには、「千春皮フ科クリニックオンラインショップ」のような、正規販売店としての認定を受けた医療機関運営のECサイトを利用することを強く推奨します。
よくある質問(FAQ)
ラッピングクリームに関して、患者様からよく寄せられる質問をまとめました。
Q. ベタつきは気になりませんか?
A. シアバター配合のリッチなテクスチャーですが、肌になじむと嫌なベタつきは残りません。
ただし、厚塗りをしすぎると髪の毛などが張り付くことがあるため、気になる場合は軽くティッシュオフするか、塗布後に少し時間を置いてから就寝することをおすすめします。
Q. ニキビ肌でも使えますか?
A. ノンコメドジェニックテスト済み(※すべての方にニキビができないわけではありません)の製品ですが、油分を含んでいるため、炎症を起こしている赤ニキビがある部位への厚塗りは避けたほうが無難です。
乾燥している部分を中心に部分使いするなど、肌の状態に合わせて調整してください。
Q. 1個でどのくらい持ちますか?
A. 内容量は80gです。使用量や頻度にもよりますが、毎晩顔全体に使用して約1.5ヶ月〜2ヶ月程度が目安となります。
Q. 保存方法は?
A. 直射日光の当たらない、涼しい場所で保管してください。極端に高温または低温の場所は避けてください。
また、スパチュラが付属している場合は、手で直接触れずにスパチュラを使用し、常に清潔に保つようにしましょう。
スキンケアにおける「閉塞」の重要性
最後に、なぜクリームで「蓋」をする必要があるのか、皮膚科学的な視点から少し詳しく解説します。
健康な肌の角質層には、水分を保持する機能(バリア機能)が備わっています。
しかし、加齢や紫外線、摩擦、乾燥した空気などの影響を受けると、このバリア機能が低下し、肌内部の水分が外へ逃げやすくなってしまいます。
これを「経皮水分蒸散量(TEWL)」の増加といいます。
化粧水で水分を補っても、バリア機能が低下した状態では、水分はすぐに蒸発してしまいます。
そこで必要になるのが、油分による「閉塞(Occlusion)」です。
肌の表面に油膜を作ることで、水分の蒸発を物理的に防ぎ、角質層の水分量を維持します。
エムディアのラッピングクリームは、この閉塞効果に優れており、かつ肌への親和性が高い成分で作られています。
単なる保湿にとどまらず、肌が自ら回復しようとする夜間の環境を整えるために、非常に理にかなったアイテムと言えるでしょう。
まとめ:エムディア ラッピングクリームで翌朝の肌に自信を
エムディア ラッピングクリームは、シアバターやプロテオグリカンなどの厳選された成分により、塗って寝るだけで集中的な保湿ケアができるクリーム状マスクです。
- 高保湿なラップ効果:水分を逃さず密封する。
- 手軽さ:洗い流し不要で、毎日のケアに取り入れやすい。
- やさしさ:医療機関専売ならではの、刺激を抑えた処方。
乾燥やハリ不足に悩む肌にとって、夜のスキンケアの最後に「守りの膜」を作ることは非常に重要です。
翌朝、鏡を見たときにふっくらとした肌の質感を感じられれば、1日のスタートも気持ちよく切れるはずです。
本気で乾燥対策をしたい方、エイジングケアを取り入れたい方は、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
製品の購入は、品質管理が徹底された正規取扱店である「千春皮フ科クリニック」、または「千春皮フ科クリニックオンラインショップ」をご利用ください。
免責事項
本記事の内容は、一般的な成分の性質や製品の特徴を解説するものであり、特定の効果効能を保証するものではありません。肌に異常を感じた場合は使用を中止し、医師に相談してください。
関連情報・リンク
千春皮フ科クリニックオンラインショップ
エムディア ラッピングクリームの商品ページはこちら
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