
プラセンタ化粧品に期待できることとは? 皮膚科医が考える選び方とエイジングケア
鏡を見るたびに「なんとなく肌の元気がなくなってきた」「昔のようなハリが感じられない」と感じることはありませんか?
30代、40代、そして50代と年齢を重ねるにつれ、乾燥やくすみ(※乾燥による)、キメの乱れといった肌悩みは複雑化していきます。
そんなエイジングケア(※年齢に応じたケア)世代の女性たちから、長年絶大な支持を集めている成分が「プラセンタ」です。
美容に関心の高い方であれば、一度は耳にしたことがあるでしょう。
しかし、その一方で以下のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
- 「プラセンタって結局、肌にどんな良いことがあるの?」
- 「クリニックで打つ注射と、塗る化粧品は何が違うの?」
- 「種類がたくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない」
この記事では、美容皮膚科領域で扱われるプラセンタの基礎知識から、化粧品として取り入れる際の正しい選び方、そしてクリニックでのケアとホームケアの上手な使い分けについて解説します。
正しい知識を身につけ、ご自身の肌にとって最適なケアを選択できるようになりましょう。
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医/AMI Japan Senior Trainer(アラガン社指導医)/日本胎盤臨床医学会理事、その他多くの学会に所属し、皮膚医療・美容医療について研鑽しています。自らが幼少時代アトピー性皮膚炎だったことから、肌に悩みを持つ方々のお悩みに対して、少しでもお力になれればと考えております。
プラセンタとは何か?その正体と美容成分としての魅力
まずは、プラセンタという成分の基本について整理していきましょう。
生命を育む「胎盤」の神秘的な力
プラセンタ(Placenta)とは、日本語で「胎盤」を意味します。
胎盤は、母親のお腹の中で赤ちゃんを育てるために一時的に作られる臓器です。
わずか1個の受精卵を、約10ヶ月という期間で一人の人間にまで育て上げる胎盤には、生命維持に必要なあらゆる栄養素が凝縮されています。
古くはクレオパトラやマリー・アントワネットも若さを保つために愛用したという伝説が残っているほど、歴史的にもその有用性は古くから知られていました。
現代においては、その豊富な栄養素が科学的に分析され、医療現場や美容分野で広く活用されています。
肌に必要な栄養素の宝庫
プラセンタが美容成分として優れている最大の理由は、その栄養価の高さとバランスの良さにあります。
具体的には、以下のような成分が含まれています。
- アミノ酸:肌の角質層にある天然保湿因子(NMF)の主成分であり、肌の潤いを保つために欠かせない成分です。
- タンパク質:肌や体の基礎となる重要な栄養素です。
- ビタミン・ミネラル:肌のコンディションを整え、健やかな状態を維持します。
- 核酸:遺伝子の修復や細胞の働きに関与する成分です。
- 成長因子(グロースファクター):プラセンタ最大の特徴とも言える成分で、細胞の分裂や増殖をコントロールする働きがあります。
これらの成分が複雑に、かつ絶妙なバランスで含まれていることが、化学合成された成分にはないプラセンタ特有の魅力です。
単一の悩みにアプローチするのではなく、肌全体のコンディションを底上げするような働きが期待できるため、複合的な悩みを持つエイジング世代に適した成分と言えるのです。
プラセンタ化粧品に期待できる「効能」とは?
「プラセンタ 効能」と検索すると、肝機能の改善や更年期障害の治療といった医療的な効果が多く出てきます。
しかし、これらはあくまで「医薬品として体内へ注射した場合」の効果です。
では、化粧品として肌に塗布した場合、どのような効果(効能)が期待できるのでしょうか。
薬機法などの観点から、化粧品としての正しい働きを理解しましょう。
1. 優れた保湿効果による乾燥小ジワのケア
プラセンタには、非常に豊富なアミノ酸が含まれています。
アミノ酸は肌の角質層において水分を抱え込む役割を果たしており、高い保湿力を発揮します。
年齢とともに肌の水分保持力は低下し、それが乾燥小ジワや肌荒れの原因となります。
プラセンタ化粧品を取り入れることで、角質層のすみずみまで潤いを届け、乾燥による小ジワを目立たなくする効果が期待できます。
2. キメを整え、肌にハリとツヤを与える
潤いで満たされた肌は、キメがふっくらと整います。
プラセンタに含まれる栄養素が肌の健やかさを保つことで、内側から押し返すようなハリや、光をきれいに反射するツヤが生まれます。
「最近、ファンデーションのノリが悪い」「肌がしぼんで見える」といった悩みは、キメの乱れが原因であることが多いため、プラセンタによるケアが適しています。
3. 乾燥によるくすみを防ぎ、透明感のある印象へ
肌が乾燥してキメが乱れると、肌表面に凹凸ができ、影が落ちて顔色が暗く見えてしまいます(くすみ)。
また、乾燥した肌はターンオーバー(生まれ変わり)のリズムも乱れがちです。
プラセンタの高い保湿力で肌を整えることは、結果として肌の透明感を守ることにつながります。
みずみずしい肌は光を透過しやすく、明るく澄んだ印象を与えることができます。
※一般的に化粧品において「シミを消す」「肌が再生する」といった表現は認められていませんが、日々の保湿ケアを徹底することで、肌本来のバリア機能をサポートし、トラブルの起きにくい肌を目指すことができます。
豚・馬・羊?失敗しないプラセンタ化粧品の選び方
一口に「プラセンタ化粧品」と言っても、ドラッグストアで買える手頃なものから、クリニック専売の高級ラインまで、その種類は多岐にわたります。
「どれを使っても同じ」ではありません。
効果を実感できる高品質なプラセンタを選ぶために、注目すべきポイントを3つご紹介します。
1. 原料となる動物の種類(豚由来 vs 馬由来)
現在、日本で流通しているプラセンタ化粧品の主な原料は「豚」と「馬」です。
(※ヒト由来のプラセンタは医療機関での注射薬に限られ、化粧品への配合は禁止されています)
- 豚プラセンタ
流通量が多く、比較的安価で手に入りやすいのが特徴です。多産な豚の胎盤を使用しており、手軽にプラセンタケアを始めたい方に向いています。ただし、品質にはばらつきがあるため、信頼できるメーカーのものを選ぶ必要があります。 - 馬プラセンタ
豚に比べて希少価値が高く、アミノ酸の含有量が非常に多いことが特徴です。特に、徹底した衛生管理下で飼育されたサラブレッドの馬プラセンタは高品質とされています。豚プラセンタと比較してアミノ酸含有量が数百倍とも言われるデータもあり、より高い実感やエイジングケア効果を求める方に選ばれています。
2. 「濃度」と「抽出方法」
化粧品のパッケージに「プラセンタエキス配合」と書かれていても、その濃度は商品によって大きく異なります。
わずか数%しか含まれていないものもあれば、原液に近い高濃度のものもあります。
成分表示は配合量の多い順に記載されるため、プラセンタエキスが成分表の最初の方に記載されているかを確認しましょう。
また、抽出方法も重要です。
胎盤から有効成分を取り出す際、熱を加えすぎたり、過度な化学処理を行ったりすると、デリケートなタンパク質や成長因子が壊れてしまう可能性があります。
「高圧抽出法」や「酵素分解法」など、成分を壊さずに抽出する技術が用いられている製品は、プラセンタ本来の力を発揮しやすいと言えます。
3. 安全性と品質管理
プラセンタは生物由来の成分であるため、安全性は最も重要な要素です。
「どこの国・地域の動物か」「どのような環境で飼育されたか」「製造工場は衛生基準を満たしているか」といったトレーサビリティ(追跡可能性)が明確な製品を選びましょう。
特に医療機関が監修・開発に関わっているドクターズコスメは、医師が成分の選定から携わっているケースが多く、品質と安全性の基準が非常に高く設定されている傾向にあります。
「クリニックでの注射」と「自宅での化粧品」の違いと使い分け
美容皮膚科などのクリニックでは「プラセンタ注射」が行われています。
患者様からよく「注射を打っていれば、化粧品は塗らなくてもいいですか?」というご質問をいただきますが、答えは「NO」です。
医療によるインナーケアと、化粧品によるアウターケアは、役割が全く異なります。
医療用プラセンタ注射(インナーケア)
クリニックで行うプラセンタ注射(ラエンネック、メルスモンなど)は、医薬品として厚生労働省の認可を受けています。
直接体内へ成分を届けるため、全身への作用が期待できます。
- 主な目的:更年期障害の改善、乳汁分泌不全の改善、肝機能の改善(保険適用の場合)。自費診療では、疲労回復、自律神経の調整、全身の美肌効果などを目的に行われます。
- メリット:全身の細胞に働きかけ、内側から体調や肌質を底上げする即効性とパワーがあります。
プラセンタ化粧品(アウターケア)
一方、化粧品は肌の表面(角質層)に直接アプローチします。
- 主な目的:角質層の保湿、バリア機能の保護、乾燥や紫外線ダメージのケア、キメの乱れやハリ不足の改善。
- メリット:毎日朝晩、肌に直接塗布することで、常に潤いを与え続けることができます。特に、目元や口元など気になる部分に重ね付けするなど、ポイントケアが可能です。
理想は「併用」による相乗効果
注射は全身のコンディションを整える土台作り、化粧品は日々の外的刺激から肌を守り整えるメンテナンスです。
クリニックに毎日通うことは現実的に難しいため、次回の来院までの間、肌の調子を維持・向上させるためには、高品質なホームケアが不可欠です。
注射で内側から活力を与え、化粧品で外側から潤いを閉じ込める。この「挟み撃ち」のケアこそが、年齢を感じさせない美肌への近道と言えます。
皮膚科医のこだわりを形にした「プラジュネーション」
ここまで、プラセンタの効能や選び方について解説してきました。
「理論はわかったけれど、結局どれを使えばいいの?」とお悩みの方に、千春皮フ科クリニックが自信を持っておすすめするオリジナルドクターズコスメをご紹介します。
それが、高濃度プラセンタ美容液「プラジュネーション(Pla-Genation)」です。
開発の背景:臨床現場の声から生まれた美容液
千春皮フ科クリニックでは、長年多くの患者様の肌悩みに向き合ってきました。
その中で、「クリニックでの施術効果をより長く維持していただきたい」「ご自宅でも、クリニックレベルの品質でケアしていただきたい」という想いが強くなり、総院長である渡邊千春医師が監修し、開発に至りました。
市販の化粧品では配合が難しいレベルの成分濃度と、敏感な肌の方でも使える優しさを両立させることは容易ではありませんでしたが、試行錯誤の末に完成したのがこの美容液です。
プラジュネーションの3つのこだわり
1. 希少な「北海道産サラブレッド馬プラセンタ」を使用
プラジュネーションには、豚プラセンタよりもアミノ酸含有量が圧倒的に多いとされる、北海道産サラブレッドの馬プラセンタエキスを使用しています。
徹底した管理下で育てられたサラブレッドの胎盤は、品質の高さと安全性が特徴です。
このエキスを希釈することなく、贅沢に高濃度で配合しています。肌につけた瞬間にスッと馴染む浸透力(※角質層まで)と、翌朝の肌のモチモチとした感触は、高濃度ならではの実感です。
2. 余計なものを入れないシンプル処方
「本当に肌に良いものだけを届けたい」という医師の視点から、香料、着色料、パラベン、鉱物油などは使用していません。
プラセンタ特有の匂いが気になるという方もいらっしゃいますが、プラジュネーションは独自の抽出・精製技術により、不快な匂いを極限まで抑えています。
成分そのものの香りはわずかにありますが、それは高濃度の証でもあります。
3. ヒアルロン酸との相乗効果
プラセンタエキスに加え、保湿成分の代表格であるヒアルロン酸も配合しています。
プラセンタが肌のキメを整え、ヒアルロン酸が水分を抱え込む。
このダブルの働きにより、乾燥による小ジワを目立たなくし、ピンとしたハリのある肌へと導きます。
洗顔後、化粧水の前に「導入美容液」としてお使いいただくことで、その後のスキンケアの馴染みも良くなります。
ご愛用者様からの声
プラジュネーションを継続して使用されている方からは、以下のようなお声をいただいています。
- 「さらっとしているのに、つけると肌が内側から潤う感じがする」
- 「クリニックに行けない期間も、これがあれば肌の調子が崩れにくい」
- 「独特の匂いが心配だったけれど、気にならずに使えている」
- 「使い始めてから、ファンデーションを厚塗りしなくて済むようになった」
※個人の感想であり、効果効能を保証するものではありません。
継続こそが美肌への鍵。まずは3ヶ月試してみませんか?
肌のターンオーバー(生まれ変わり)は、年齢とともに周期が長くなります。
20代では約28日と言われますが、40代、50代では40日〜60日以上かかることも珍しくありません。
そのため、どんなに優れた化粧品であっても、数日使っただけで劇的に肌が変わるということはありません(もし即効性を謳うものがあれば、それは一時的な演出か、肌への負担が大きい可能性があります)。
まずは肌のサイクルが一周するまで、じっくりと使い続けてみてください。
毎日の丁寧なケアは、決して肌を裏切りません。
毎日のスキンケアを「治療」の延長に
千春皮フ科クリニックでは、患者様一人ひとりの肌の状態に合わせた治療を提案していますが、クリニックでの時間は人生のごく一部です。
ほとんどの時間は、ご自宅で過ごされています。
だからこそ、私たちはホームケアを「治療の延長」と考えています。
「プラジュネーション」は、クリニック品質をご自宅にお届けするために生まれた美容液です。
今のスキンケアに物足りなさを感じている方、本気でエイジングケアに取り組みたい方は、ぜひ一度お手にとって、その違いを肌で感じてみてください。
商品についての詳細やご購入は、千春皮フ科クリニック公式オンラインショップをご覧ください。
▼ 高濃度馬プラセンタ美容液「プラジュネーション」の詳細はこちら
https://chiharu-beauty.com/products/374.html
よくあるご質問(Q&A)
最後に、プラセンタ化粧品についてよくいただくご質問にお答えします。
Q. 敏感肌でも使えますか?
A. プラセンタには抗炎症作用や抗アレルギー作用も期待されており、敏感肌の方にも比較的使いやすい成分です。プラジュネーションは医師監修のもと、余計な添加物を極力排除して作られていますが、心配な方は使用前に二の腕の内側などでパッチテストを行うことをおすすめします。
Q. 他の化粧品と併用しても大丈夫ですか?
A. はい、問題ありません。現在お使いの化粧水や乳液と組み合わせてお使いいただけます。洗顔後、化粧水をつける前の「一番最初の肌」にプラジュネーションを馴染ませるのが最も効果的です。
Q. 朝と夜、どちらに使えばいいですか?
A. 基本的には朝晩の2回、ご使用いただくことをおすすめします。朝使用することで日中の乾燥ダメージから肌を守り、夜使用することで寝ている間の肌の修復・再生リズムをサポートします。
Q. 開封後の使用期限はありますか?
A. 高濃度のタンパク質を含むデリケートな製品ですので、開封後は直射日光や高温多湿を避け、お早め(目安として1〜2ヶ月以内)に使い切るようにしてください。
あなたの肌が持つ本来の美しさを引き出すために。
千春皮フ科クリニックは、クリニックでの治療と高品質なホームケアの両輪で、あなたの肌人生をサポートいたします。
